千葉県外房大原
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『伊勢海美の生態と漁法』


 ≪生態≫

 イセエビは大きいもので体長35p、体重1kgに達し、親エビは浅海の岩礁域に生息します。
 主な分布域は茨城県以南の太平洋沿岸、長崎以南の東シナ海沿岸です。


 夜行性のため、夜間に周辺を歩いてエサを探します。満月の比較的明るい夜には
 あまり活動しません。昼間は岩礁や防波堤の亀裂や穴、テトラポットや石のすき間に入って
 じっとしています。


 エサは貝類、カニ類で、殻をガリガリかじって中身を食べてしまう。
 天敵はタコ。(タコの天敵はウツボ)


 産卵期は4月から10月で、産卵の盛期は5月から8月。千葉県は6月から9月。
 卵は雌がしっぽに抱え込んで、外敵から卵を守り、1ヶ月から1ヶ月半でふ化します。

 卵からふ化したものは、沖合いに流されて、1年くらい海中をプランクトンのように
 プカプカ浮遊している。ふ化した翌年の5月から9月に、また沿岸にもどって底性生活に入る。

 この底性生活に入ったものをプエルルスまたはガラスエビ(体が透明なため)と呼ばれ、
 体長は2pほどです。


 ふ化してから親エビ(体長13p)になるのに通常2年から3年はかかります。
 ちなみに、ガラスエビからおよそ15回ぐらい脱皮を繰り返して親エビとなります。



大原で見つかったプエルルス

青年部真鯛の中間育成後に
いけすを陸あげすると付いていることがあります。
 
     

 ≪漁法≫

 イセエビは通常底さし網で捕獲します。(イセエビ海底を歩いているときに、網目に
 しっぽから刺さるか、網にからまるかして捕獲されます)。

 夷隅東部漁協のさし網漁は、昼間の1時に網を掛けに行き、翌日の夜中 の2時半に
 網を揚げに行き、港に戻ってイセエビなどの漁獲物をはずして市場に出します。
 これで漁の終了ではなく、そのあとに、網が岩などにすれて切れてしまうので、
 午前中に網の修繕をします。


 網の長さは船の乗組員の人数で決められており、例えば、3人乗りの船で96反
 (=約2,4000m、1反は約25m)までとなっており、網目も3.1寸 (9.3p)以上と
 決められています。
 このように、たくさん獲りすぎないように、 また、小さいエビを獲らないように工夫しています。


 網を入れる場所は漁獲を左右する最大のポイント! 魚群探知機などで底の形状を見ながら、
 潮の流れなどを考えて、 根をはずさないように網を入れていきます。
 まさに長年の経験と最新の科学技術機器を駆使して イセエビを漁獲します。


網掛け

網手取り

網揚げ

水揚げ