CUB100 の部屋

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 CUBのようなキャビンの上に主翼があるタイプの機体は、キャビンの強度確保が心配でほとんど手を出してきませんでした。
しかし、アンダー100となるとラダー機かつ高翼というのがもっとも適しているように思います。Quaker100 でうまく設計できましたので、その結果を参考に設計を進めました。
 スペック

翼幅      665mm
全長      400mm
飛行重量   90g

モーター    CT1811 KV=2000
バッテリー   220mAh 2セル
プロペラ    GWS EP4025
サーボ     EMAX ES9251
操縦      エレベータ、ラダー 


ダミーエンジンが無いのが寂しいので、いずれ追加しようと思います。
 
飛行記録
 2022年5月26日
 完成してからずいぶん経ってしまいましたが、今朝、ようやく初飛行しました。田んぼが忙しかったり、無風という条件がなかなか合わなくてのびのびでした。草も伸びて私設飛行場の草刈も必要でした。というわけで今朝早く飛ばしてきました。

 滑走離陸はすんなりと成功です。エレベータがちょっと効きすぎで慎重な操縦が必要です。トリムは左に流れるので右に10コマくらい。ターンでちょっとエレベータが効きすぎてアップアップになることもあります。慎重に慎重に!
 飛行速度はクエーカー100よりも早いかもしれません。もう少し重心をうしろにしてもよさそうです。左旋回で巻き込み癖があります。ラダー操作も慎重にする必要があります。上反角をもっと減らしても良かったようです。スロットルを上げると上昇するのでダウンスラストを追加したほうが良さそうです。
 総じて舵角が大きすぎるので操縦に気を使います。次に飛ばすときに舵角を70%くらいに落としましょう。また、ロールやループも確認したいですね。
 2022年11月12日
 先日我が家の飛行場で飛ばした時のビデオを撮りました。ユーチューブにアップしてあります。無風でしたので安定した飛行しています。
 するすると滑走離陸しているシーンがうまく撮れました。

https://youtu.be/splzfkIyD2k


製作記 

バルサ板は1.5mm、2mm、3mmを使用しました。ベニヤは1.2mmだけです。あらかじめ、厚さを揃えてサンディングしています。

レーザーカットパーツ以外に2mmヒノキ棒を使用します。寸法精度がよくないこととバルサ板の厚さに揃えるため、2x1.5mmにサンディングしています。

図面の上で胴体側板を組み立てます。側板A1は2分割になっていますので初めに接着します。その後A2、A3、A4を接着します。

胴体後ろのトラス組はヒノキ棒を図面に合わせて切断し組み立てます。曲げるときは水を付けてアイロンを当てると曲げやすいです。

胴体側板の内側にヒノキなどの補強を接着します。
  

胴体側板A1のうしろのヒノキ棒トラス組は曲げ癖を付けておきます。
  

機首側の胴枠です。
  

F4、F5、F6は2mmバルサを組み立てます。私は曲尺で直角を確認しながら組み立てましたが、図面の上のほうが簡単かもしれません。

F4は胴体側板の補強の逃げを少し削って拡大します。側板に仮組して削る量を確認してください。

F3の裏面(胴体の後ろ側)にはモーター取付穴の補強部品Mを接着します。
  

胴体側板に胴枠F4、F5、F6を垂直に立てて仮接着します。胴体断面はたる型になっているので真ん中だけ接着します。

胴体の一番後ろに胴枠F9を接着します。左右の胴体側板が密着するようにテーパーに削ります。

左右の胴体側板をテープで仮組します。サーボトレー、天井の枠C1、C2、C3も組み込みます。歪を確認して瞬間を流します。

胴体後ろの胴枠F7、F8を接着します。
  

先にトレーの前半分を挿入してから、胴枠F3、F2を組み立てます。曲げやすくするため、胴体側板は水で濡らしました。

F2からF4まで貫通材C6を取り付けました。F2にはほぞはありませんので突き当てです。  

キャビン前方の上部にあるこのまるい出っ張り、なんていう部品でしょう?3mmバルサ3枚重ねで作ります。

丸い部品は写真の位置に接着します。キャビン天井のプランクはあえてバルサの目を縦にしています。

脚の台G1,G2、G3を組み立てます。
  

脚の台をF4に突き当てて取り付けます。その後ろに胴体下面のプランクB6を接着します。B6の穴はサーボのアクセス穴です。

機首のプランク材B1、B2、B3を水で濡らして曲げ癖を付けました。
  

プランクB1は機首に向かって細く絞ってありますので、F2とF3の間は3mm幅くらいに切れ目を入れて曲げています。

下面のB2は曲げ癖のままで楽に接着できました。
  

バッテリーハッチのB3は曲げ癖は合わなかったようです。改めて水を付けて柔らかくして枠B4、B5を接着しました。ちょっと面倒です。

機種ブロックF1を2枚重ねにします。F1Aが前方になります。
なお、F1はねじ止めです。  

プランクなどを成形します。特に機種ブロックはかなり大幅なサンディングをします。      

下面のサンディングです。
  

キャビン天井のサンディングです。天井のプランクは1.5mmバルサですが1mmまで削ります。例の円弧ブロックは翼型に削ります。

尾翼の取付台C4を取り付けました。
  

水平尾翼をはめ込むために切断しました。
  

水平尾翼を組み立てました。エレベータは左右をヒノキ棒で接続しています。
  

垂直尾翼を組み立てました。
  

主翼の組み立てに入ります。前縁材と後縁材を接続しました。
  

写真ではわかりにくいですが、円弧部分はカールアップしています。水を付け柔らかくしたうえでアイロンを当てると簡単に曲がります。

リブの組み立てをします。スパーW2、W3の上に大きなリブR1とR3を並べて直角平衡を確認します。歪みがなければ瞬間を流します。

ハーフリブR2、R4をスパーにはめますが、ここでは接着しません。前後縁材をリブに丁寧にはめ込んでから接着します。

ストラットの接着ポイントのパーツW8、W9をリブの間に接着します。
  

前後縁材を翼型に揃えてサンディングしました。
  

カールアップ部分は前から後ろに向けてだんだん薄く仕上げます。
  

脚のピアノ線を曲げました。メインは1mm、三角補助は0.8mmです。
  

脚のピアノ線は現物合わせで胴体に仮止めしてはんだ付けします。ピアノ線は磨いて汚れを落とし、極細銅線を巻き付けて仮止めします。

出来上がりはこんな感じです。フラックスをアルコールでキレイにしておきます。
  

尾そりは0.5mmピアノ線を曲げました。
  

タイヤは5mmウレタンスポンジから切り出して2枚重ねしました。ホイールは3mmバルサと1.2mmベニヤです。

ホイールとタイヤをスーパーXで接着して、リューターに取り付けて丸く整形します。直径は25mmに仕上げました。

ストラットは1.2mmベニヤを貼り合わせます。補強のため糸で巻いています。補助支柱は0.8mmピアノ線を曲げました。これも糸で巻き付けています。

以上で生地完成です。
  

カラーデザインはイエローカブとして知られる黄色1色に稲妻マークとします。
  

フィルム貼りは写真を省略して、一気に完成です。キャビン内部をグレーで塗装しましたが、はみだしがみっともなく、内部もカブイエローにすればよかったです。

後ろ姿です。天窓の形状が図面により違うのでどうしようか悩みましたが、一番作りやすそうな形状で仕上げました。

サーボは底の穴からアクセスします。作業性が悪く、もう少し大きいほうが良かったと思います。

窓は正面と上面のみ塩ビ板で作りました。サイドは穴が開いたままです。これは受信機の出し入れの穴でもあります。
以上で完成しました。
反省点
良かったこと
(1)重心がぴったりだった。無駄な重りがないのが軽量化につながった。
(2)翼端のカールアップがうまく加工できた。

悪かったこと
(1)キャビン内部はカブイエローが良かった。
(2)バッテリーハッチはもう少し大きいほうが良かった。
(3)ダミーエンジンが欲しい。